Australia’s ‘Quit Nukes’ Campaign Targets Superannuation Funds
オーストラリアの「核をやめろ」運動、年金基金を標的に
【シドニーIDN=ニーナ・バンダリ】
年金基金に対して投資先から核兵器製造企業を外すように要請する運動がオーストラリアで始まった。これは国連の核兵器禁止(核禁)条約の精神に沿ったものである。同条約は、50カ国目が批准してから90日で発効することになっているが、現在、批准を終えているのは33カ国で、あと17カ国が批准することで国際法として効力を持つようになる。
戦争防止医師会議(MAPW)と核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の共同イニシアチブである「核をやめろ」キャンペーンは、オーストラリアのプロジェクトで、核兵器に対する投資の実態を記録する年次報告書『核兵器に投資するな』を発行している団体「パックス」と共同で実施している。
Anxiety Looms Over the 10th NPT Review Conference Next Year
来年の第10回NPT再検討会議に向けて不安高まる(セルジオ・ドゥアルテ元国連軍縮問題担当上級代表、パグウォッシュ会議議長)
【ニューヨークIDN=セルジオ・ドゥアルテ】
10月のニューヨーク、(軍縮を議論する)第74回国連総会第一委員会は波乱の幕開けを迎えた。核不拡散条約2020年再検討会議に向けて、そして、軍縮関連の国連多国間機関での困難を暗示させるものだ。
一部代表団に対するビザの発給拒否を巡る論争のために、委員会の会期が始まってから2週間で、一般討論を終了させ、作業計画を採択することしかできなかった。代表らは激しい非難の応酬に陥り、ある時点では、作業を無期限延期しなくてはならないかに思えた。
Anxiety Looms Over the 10th NPT Review Conference Next Year - Chinese
焦虑笼罩着明年的第10届NPT审查会议
Sergio Duarte的观点
作者是帕格沃什会议主席,联合国裁军事务前高级代表。
纽约(IDN) – 联合国大会第一委员会第74届会议于去年10月在纽约开始,这届会议充满争议的开始预示着在即将举行的2020年核不扩散条约审查会议准备阶段以及致力于裁军的联合国多边机构所面临的困难。
由于对拒绝一些代表团成员的签证存在争议,委员会只能完成一般性辩论,在会议两周后通过其工作计划。相关国家的代表参与了具有对抗性的相互指责,一度迫使委员会面对无限期停止工作的前景。
Growing Anxiety About the Crucial 2020 NPT Review Conference
重要な2020年再検討会議を前に、高まる不安
【ニューヨークIDN=サントー・D・バネルジー】
広島・長崎の被爆者や、核兵器の受け入れがたい残虐性を直接体験した人々が住む両市の市長、その他の市民団体の代表、国連は、核不拡散と核軍縮の行方について懸念を強めている。
国連軍縮局によると、広島・長崎の原爆被爆者を代表する日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の藤森俊希事務次長らが10月11日、約1051万人分の「ヒバクシャ国際署名」を、サチャ・ヨレンティー第74回国連総会第一委員会議長と中満泉・国連事務次長・軍縮担当上級代表に提出した。
New Study Warns of Devastating Global Consequences of an India-Pakistan Nuclear War
「印パ間の核戦争が世界的大惨事を引きおこす」と新研究が警告
【ボルダー(コロラド)IDN=ダニエル・ストレイン】
インド・パキスタン間の核戦争は、第二次世界大戦6年間の死者を上回る5000万~1億2500万人の死者を1週間弱の間にもたらす可能性があるとの新たな研究結果が発表された。
コロラド大学ボルダー校とラトガーズ大学の研究者らが行った新たな研究は、(印パ両国間の)紛争を想定し、それが世界全体にどういった波及効果を及ぼすかを考察している。今日、インドとパキスタンはそれぞれ約150発の核兵器を保有しており、2025年までには200発以上に増加するものと見られている。
Nuclear Abolition Exhibition Boosts Japan-Kazakh Relations
核兵器廃絶展を通じて絆を深める日本とカザフスタン
【ヌルスルタン(カザフスタン)IDN=浅霧勝浩】
2019年は、ソビエト連邦の主要核実験場であったセミパラチンスクでの核実験に終止符が打たれてから30周年、また、中央アジア非核兵器地帯条約(セメイ条約)の発効より10周年にあたる。さらに、カザフスタンが核実験に反対する国際デー(8月29日)に核兵器禁止条約に批准し、26カ国目の批准国となった年でもある。
カザフスタンは世界から核兵器を廃絶すべく熱心に取り組んできた国として知られている。同国では1949年から40年にわたり、456回の核実験が行われ、150万人以上が健康被害を受けてきたとされている。
UN Chief Warns of Nuclear Disarmament Going Reverse
国連事務総長、反転する核軍縮への動きに懸念
【ニューヨークIDN=シャンタ・ロイ】
国連が「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」を迎えた9月26日、アントニオ・グテーレス事務総長は、世界が直面している2つの政治的現実について強調した。
事務総長は第一に、核軍縮の進展が停滞しているどころか、むしろ「反転している」と警告した。そして第二に、「核保有国間の関係が不信に塗れており、核兵器の有用性に関する危険なレトリックが強まってきている。」と指摘した。
Concerns About Military Build-up in Iceland
アイスランドで基地増強に懸念
【レイキャビクIDN=ロワナ・ヴィール】
米軍は2006年に、アイスランドにあるケフラビク国際空港に附属する基地(同国南西端)を放棄し、撤退したとみなされていた。
しかし、マイク・ペンス副大統領の今年9月初めのアイスランド訪問、マイク・ポンペオ国務長官の2月の訪問といった最近の出来事は、それとは違う動機を明らかにしている。
Special UN Meeting Calls for Entry into Force of Nuclear Test Ban Treaty
国連ハイレベル会合、CTBT早期発効を訴え
【ニューヨークIDN=J・ナストラニス】
10年前の2009年12月2日、第64回国連総会が8月29日を「核実験に反対する国際デー」と定める決議64/35を全会一致で採択した。決議は、カザフスタンを中心とする多くの共同提出国によって出されたもので、1991年8月29日にセミパラチンスク核実験場が閉鎖されたことを記念するものだ。
第74回国連総会は9月9日、世界各地で8月29日に行われた各種イベントのフォローアップとして、ハイレベル会合を招集した。8月29日は旧ソ連・セミパラチンスク核実験場が1991年に閉鎖された日でもあり、1949年にソ連の核実験が初めて実施された日でもあるという、象徴的な一日である。
UN Denies Endorsement of India in Nuclear Suppliers Group
国連、インドの原子力供給国グループ入り支持を否定
【ニューヨークIDN=シャンタ・ロイ】
核兵器を保有するインド、パキスタン、イスラエルの3カ国は、核不拡散条約(NPT)の「核兵器国」として認知されていない。この核兵器国という「特権」は米国・英国・ロシア・フランス・中国だけに与えられているものであるが、この5カ国は同時に「原子力供給国グループ」(NSG)の加盟国でもある。
しかし、『エコノミック・タイムズ誌』(ニューデリー)は、「待ち望まれたインドのNSG加盟をアントニオ・グテーレスが支持」と題する記事で、「インドは民生用核事業に対して国連という大きな支援を得た。アントニオ・グテーレス事務総長が、ナレンドラ・モディ首相との会談でインドのNSG加盟支持を表明したのである。」と報じた。